2012.06.12

【Jリーグ】福田×名波が語る「『大健闘』と言えるチームはどこだ!?」

  • 小室 功●構成 text by Komuro Isao
  • 益田佑一●撮影(対談) photo by Masuda Yuichi山添敏央●撮影(試合) photo by Yamazoe Toshio

福田 梶山陽平もいる。今、トップ下をやっているけど、どう?

名波 プレイの軽さがなくなってきました。うまいし、何でもできる。本来なら代表に入ってもおかしくない人材。梶山の成長はFC東京にとって大きいと思いますよ。

復活気配のマルシオ・リシャルデスがゴールを量産しているレッズだが......。――FC東京同様、新監督を迎えた5位の浦和レッズはどう見ていますか?

福田 ペトロヴィッチ新監督のサッカーが浸透するまでしばらく時間がかかるだろうと思っていたから、現時点での順位は予想以上かな。サンフレッチェ時代とは多少やり方を変えているようだけど、阿部勇樹と槙野智章を補強したことで、守備はもちろん、(攻撃時の)セットプレイでもいい影響が出ている。

名波 マルシオ・リシャルデスが復活傾向にあるし、(左アウトサイドの)梅崎司が慣れないポジションの中で、順応しようと前向きにプレイしている。プロらしさが出てきましたよね。すごくいいと思う。ただ、浦和もギリギリの戦いでしょ?

福田 そう、紙一重。

名波 自分たちでゲームをコントロールして勝つ、というレベルまでには来ていないような気がする。

福田 勝ちを拾えているのは、カウンターとセットプレイがあるから。特にセットプレイの迫力が格段に変わった。昨季もキッカーはそれなりにいたのに、ゴール前に入っていく選手に”怖さ”が足りなかった。それが今季は、体を張れる阿部と槙野のおかげで、見違えるようなった。ただ、面白いもので、それはペトロヴィッチ監督が目指しているところじゃない。本来はもっとボールを動かして、攻撃に人数をかけて、流れの中で点を取る、そういうスタイルが理想。「セットプレイのゴールはなくしたほうがいい」と、そんな発言をしている人だから(笑)。

名波 流れの中でもっと点を取りたいのは当然でしょうね。