【Jリーグ】福田×名波が語る「仙台、広島、磐田が上位にいる理由」 (4ページ目)

  • 小室 功●構成 text by Komuro Isao
  • 高須 力,山添敏央●撮影 photo by Takasu Tsutomu,Yamazoe Toshio

福田 でも、FWとしてはちょっと心配になるよね。ジュビロというと、サイドアタックが特徴的で、例えば、駒野友一からのクロスを、前田が決めるのが得意なパターン。ここはもうホットラインだからね。その形がうまく作れていなかったのだろうか。

名波 その点について言えば、駒野の上がりを促す形を作れていなかった、というのはありました。でも、(右サイドで組む)ソンドンが少しずつわかり始めて、今はしっくりいっていると思う。

福田 チーム30得点はJナンバー1だもんな(2位ベガルタが27得点)。

名波 前田の後ろの“チビッコ軍団”が、本当に楽しませてくれていますから(笑)。非常に流動的だし、それぞれがチーム全体を考えながら自分の持ち味を出している。松浦とか、もう最高ですよ。「和製メッシ」と言っていいくらい。山田にしても、今のパフォーマンスなら代表に入ってもおかしくない。ホームで勝ち続けているから雰囲気が良くなるし、今年は期待している。

福田
 何はともあれ、ベガルタ、サンフレッチェ、ジュビロと上位3チームの今後は、これから始まる夏場をどう乗り切るか、そこがひとつのポイントになってくるだろうね。


福田正博(ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。言わずと知れた「ミスター・レッズ」。1995年Jリーグでは日本人初の得点王に輝く。2002年に現役を引退し、2008年から3年間、古巣・浦和レッズのコーチを務める。現在はサッカー解説者として『S☆1』(TBS)など各メディアで活躍。

名波 浩(ななみ・ひろし)
1972年11月28日生まれ。静岡県出身。ジュビロ磐田の司令塔として活躍し、日本代表では10番を背負って初のW杯出場に貢献した。引退後はジュビロのアドバイザーを務めるとともに、テレビ朝日『やべっちF.C.』などサッカー解説者として奔走している。

撮影協力:ザ・プリンス パークタワー東京

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