2012.03.21

【Jリーグ】ガンバが危ない。
過去に開幕2連敗したチームの不吉なデータ

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

ACL第2戦のアデレード・ユナイテッド戦も敗れて、呆然とするガンバイレブン。 ガンバ大阪が18年ぶりにJリーグ開幕2連敗。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも連敗を喫し、公式戦4連敗と早くも危機的状況にある。

 10年間指揮を執ってきた西野朗前監督から、今季はセホーン監督&呂比須コーチ体制になり、選手も大幅に入れ替わった。そのため、新たな競争が生まれ、開幕前のチームは活気に満ちていた。遠藤保仁も「今年は間違いなく優勝争いに絡むよ」と、新生ガンバの躍進に自信を見せていた。

 ところが、ACL初戦の浦項戦に0-3で敗れると、Jリーグ開幕戦のヴィッセル神戸戦、続くセレッソ大阪戦と連敗。ACL第2戦のアデレード戦にも0-2で敗れた。それでも遠藤は、「コンビネーションを含めて、内容は良くなってきている」と強気な姿勢を見せていたが、その言葉が空虚に聞こえてしまうほど、現状は厳しい。

 ガンバのスタイルは、中盤でボールを回してリズムを作りながら、相手の隙を効果的について打開していくパスサッカーだ。しかし今、そうした形は見る影もない。選手個々の運動量が少なく、中盤でうまくパスを回せない。縦パス1本で、前線のラフィーニャとパウリーニョにお任せする、まさに個人頼みのサッカーになっている。

「個人で点は取れるかもしれないけど、2次、3次という分厚い攻撃ができないし、本来のガンバのスタイルではない」と遠藤が語るとおり、極めて単調な攻撃なのだ。そのうえ、指揮官にも迷いが生じているのだろう。選手を入れ替えたり、遠藤のポジションを変更したり、一貫性のない戦いが続いている。

 守備も、セットプレイ対策に時間を費やしながら、失点を繰り返している。「何をどうしたいのか、よくわからない」とDF陣が口をそろえるように、修正ポイントを明確にできず、指揮官自身が迷走している状態だ。