サッカー日本代表で「新たな主力」へ台頭した選手は? 福田正博「ファーストチョイスになっても不思議ではない」 (3ページ目)
【11月、そしてアジアカップの招集メンバーに注目】
日本代表の次の活動として、11月にシンガポールでブラジル戦、パラグアイ戦に臨む。今回招集された選手たちをもとに、故障で招集できなかった選手たちの回復具合を見て選手の入れ替えは行なわれるだろう。
たとえば、北中米ワールドカップメンバーだったFW小川航基は、今回は招集されなかった。選手のクラブにおける立ち位置を重視する森保監督だからこそ、今夏にJリーグに復帰した小川がFC町田ゼルビアでの活動にまずは集中できるように見送った可能性はある。それだけに小川が今後のJリーグで"違い"を発揮していけば、当然ながら招集リストに載るだろう。
ほかの選手たちも同様だ。まずはクラブでの立ち位置を確固たるものにし、代表活動に注力できる選手から呼ばれるはずだ。そして、それは来年1月からのアジアカップ日本代表選考にも通じる部分でもある。
Jリーグ(J1)は、年内は12月19日で中断し、年明け2月に再開する。したがって、Jリーグからアジアカップに招集された選手は、高い集中力で大会に臨める。
しかし、ヨーロッパ組はシーズン真っ只中。クラブでの序列が微妙な選手がアジアカップに招集されれば、代表活動中に自チームでのポジションを失うリスクが高まる。アジアカップに集中しきれない姿勢は、チーム一丸となって戦う空気に水を差しかねない。
アジアカップでの優勝確率は、日本選手たちがワールドカップに挑む時のような集中力や緊張感を全員が持てれば、相当な高さになるだろう。
だが、残念ながらアジアカップに対する選手たちのモチベーションは、ワールドカップのそれよりは劣りやすい。そこに加えて選手がクラブでの事情を代表活動に持ち込めば、チームとしての一体感を欠き、足もとをすくわれかねない隙が生じる可能性がある。
そうした危うさが海外組主体の日本代表に同居することを、森保監督はこれまでの経験から承知しているだろう。それだけに、11月の日本代表活動に誰が呼ばれるかに注目している。
著者プロフィール

福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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