サッカー日本代表、ひさびさの4バックは機能したか? 3バックでも4バックでもアジアカップへ残る不安 (2ページ目)
【引いて守る相手に苦労した】
71.2%対28.8%と日本がボールを一方的に支配したうえ、シュート数も20本対3本と日本が圧倒したものの、実際はそれらのスタッツほどの差は感じられない試合内容だった。71分に堂安律の決勝ゴールが決まるまで、日本は引いて守る相手に苦労し、鋭いカウンターアタックも受けた。
その原因のひとつが、相手の戦術に関係なく、「自分たちの戦術の幅を増やす」ことを目的にテスト採用した4-2-3-1にあった。
ニュージーランドの基本布陣は4バックで、北中米W杯のグループリーグ3試合では4-2-3-1、今回のキリンカップのパナマ戦では4-3-3(試合終盤に5-4-1に変更)。しかし、3-4-2-1の日本を想定し、この試合では5-4-1の守備的布陣を使ってきた。狙いは、引いて守ってからのカウンターアタックだった。
「日本もフォーメーションを変えてきましたが、結果的には自分たちにとってよかったと思います。日本が変えてくれたおかげで、自分たちはコンパクトに守ることができましたし、スペースを潰すこともできました。うまく攻撃につなげることもできました」
試合後、ニュージーランドのダレン・ベイズリー監督はお互いがフォーメーションを変更した効果について、ポジティブに振り返っている。
思い出されるのは、日本が基本布陣を4バック(4-2-3-1または4-3-3)から3バック(両ウイングバック/WBに純粋なアタッカーを配置する3-4-2-1)に変更した約2年半前のことだ。
当時、4-2-3-1を基本としていた日本は、2024年1月のアジアカップのグループリーグでイラクに黒星を喫し(●1-2)、準々決勝ではイランに敗れて8強止まり(●1-2)。ロングボールを多用して中盤を省略する対策をした相手に攻撃が停滞し、カウンターでやられる現象が続き、4-2-3-1は機能不全に陥った。
それは3月のW杯アジア2次予選の北朝鮮戦でも変わらず、その打開策として同年6月6日のミャンマー戦で3バックに変更。続く11日のシリア戦では右WBに堂安、左WBに中村敬斗を配置すると、以降、その布陣が定番化したという経緯がある。
さらに言えば、両WBにアタッカーを配置する3-4-2-1は、引いて守る格下が多いW杯アジア予選で効果てきめん。4-2-3-1時代が嘘のように攻撃が機能するようになった日本はゴールを量産し、余裕を持ってW杯出場を決めた。
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