【サッカー日本代表】後藤啓介が描く、2030年ワールドカップへの道筋「今は上田選手が圧倒的な存在ですけど...」 (4ページ目)
【4年後の目標はもちろんワールドカップ優勝】
そんな新たな船出に向けて、後藤のなかにあるのは自信である。
「攻守の切り替え、ハードワーク、全員守備、全員攻撃っていう、森保さんが求めていることが、フライブルクでも求められているので」
では、2030年までの道筋を、どう描いているのか。
「もちろん、4年後の目標はワールドカップ優勝です。そこは変わらないですけど、上だけ見ていても足をすくわれるので。まずは今回の代表、そして次の大きな目標であるアジアカップ優勝。その後、大岩さんに監督が代わるタイミングでは、ロス五輪も視野に入ってきますし、その先にワールドカップがあると思っています。しっかり地に足をつけ、目の前の目標を一個ずつクリアして、4年後にベストな状態になっていたいですね」
そして、後藤はこう言いきった。
「今は上田選手が圧倒的な存在ですけど、最初から超えていくつもりでやっていきたいです」
上田綺世とは個人的に交流があり、フェイエノールト時代には試合に招待してもらった。後藤の代表デビュー戦前日にも、初先発となった今年3月のスコットランド戦のハーフタイムにも、上田からアドバイスをもらっている。9月28日のベネズエラ戦終了直後にも、上田に意見を求めたほど。これからも、後藤にとっては憧れの存在だ。
それでも、チームが前に進むためには「日本には上田以外にも素晴らしいストライカーがいる」と評価されるようにならないといけない。いつも、チームが勝つことを最優先に置く後藤らしい考えがそこにはある。
ゴールこそが大事だと意気込んで臨んだフライブルクでの「最初の5試合」は、2030年ワールドカップに続く4年間の「最初の5試合」でもあった。すべて途中出場ながら、限られた時間で2ゴールを決め、順調なスタートを切った。
そして、今、2030年ワールドカップへ向けた日本代表での「最初の4試合」に挑んでいる。ここでの"滑り出し"にも、大きな意味があると信じて。
(了)
【プロフィール】
◆後藤啓介(ごとう・けいすけ)
2005年6月3日生まれ、静岡県浜松市出身。ドイツ1部リーグのSCフライブルク所属。ジュビロ磐田U-18から2種登録でトップデビューし、2023年のJ2開幕戦で17歳260日のクラブ最年少得点記録を樹立。2024年にベルギー1部リーグのアンデルレヒトへ移籍し、同1部リーグのシント=トロイデンでの飛躍を経て、今季からドイツ・ブンデスリーガに挑戦中。2026年の北中米ワールドカップでは最年少で日本代表メンバー入りを果たし、エースナンバーの背番号「9」を託された。これまで所属したすべてのクラブで背番号「42」を着用している。
著者プロフィール

ミムラユウスケ (みむら・ゆうすけ)
スポーツライター。2006年7月に活動をはじめ、2009年1月にドイツへ渡る。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心にヨーロッパで取材をしてきた。Bリーグ開幕日の2016年9月22日より拠点を再び日本に移す。『NumberWeb』での連載は2009年7月から続いている。近刊に執筆・構成を務めた香川真司「心が震えるか、否か」。著書に「千葉ジェッツふなばし 熱い熱いDNA」や「淡々黙々。」(内田篤人氏と共著)、横浜ビー・コルセアーズの「海賊をプロデュース」(木村剛氏と共著)がある。岡崎慎司の著書「鈍足バンザイ!」の構成も手がけた。
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