【サッカー日本代表】後藤啓介が描く、2030年ワールドカップへの道筋「今は上田選手が圧倒的な存在ですけど...」 (2ページ目)
【「日本代表への思いは自分も負けていない」】
「後藤は(仲間がすぐに給水できるように)キャップを外して、渡していたな」
そうした行動も、日本代表の勝利の確率を上げるため。ただ、それだけだった。
思えば、オランダとの初戦を翌日に控えたタイミングで後藤が発した言葉は、日本代表への並々ならぬ思いを物語っていた。初戦の2日前に行なわれた選手ミーティングについて話が及んだとき、筆者はこんな質問をぶつけた。
「2022年のカタールワールドカップの際には、選手ミーティングで川島永嗣選手や長友佑都選手のスピーチを聞いて、鎌田大地選手が代表の重みを理解したと話していましたが、後藤選手もそういう刺激を受けましたか?」
後藤は「本当に特別な大会なのだと実感しました。この大会にかける、全員の思いが伝わってきました」と前置きしてから、力を込めた。
「ただ、代表への思いは自分も負けていないというか。自分はずっと代表を見て育っていますし、代表へは昔から強い思いがあり、それを持ってここに来ているつもりですから!」
その負けん気の強さが、優等生とは一線を画する後藤の魅力だ。日本代表についても、初めて見た2010年の南アフリカワールドカップから、代表チームと共に戦ってきた自負がある。
もっとも、後藤は代表チームが滞在しているホテルではあまり口を開くほうではなかった。寡黙な鈴木淳之介と一緒に、先輩たちの話の聞き役に回ることが多かった。
その一方で「ピッチに立てば年齢は関係ない」と考えており、試合になれば先輩たちにも臆せずに要求してきた。
ホテルで見せる物静かな若者像と、ピッチの上で示すストライカーに欠かせない強気の性格とのギャップは、チームメイトからすぐに理解されたわけではない。
後藤はいつも、練習前にグラウンドに最初に姿を見せる。次のような考え方からだ。
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