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【サッカー日本代表】後藤啓介が描く、2030年ワールドカップへの道筋「今は上田選手が圧倒的な存在ですけど...」

  • ミムラユウスケ●取材・文 text by Yusuke Mimura

【連載】サッカー日本代表・後藤啓介のROUTE42 ~GO TO 2030~

Vol.01 後編

2030年ワールドカップ優勝を公言する後藤啓介 photo by Kyodo News2030年ワールドカップ優勝を公言する後藤啓介 photo by Kyodo News

 4年後の2030年ワールドカップに向けた歩みを克明に記録する、サッカー日本代表FW後藤啓介の新連載がスタート。北中米ワールドカップでチームメイトに水を運ぶ姿が話題となり、新天地フライブルクでも監督からフォア・ザ・チームの精神を称賛されている後藤。「特別なことをしている感覚はない」と語る21歳が胸に秘めた、ワールドカップ優勝への熱い思いとは。

前編>>>後藤啓介「『最初の5試合』で結果を残さないと」 新天地での初ゴールの裏にあった"滑り出し"へのこだわり

中編>>>後藤啓介「監督が"怒ってくれる"」 絶好調フライブルクに根づく"サボらない哲学"

【「サボる選手はチャンスをつかみかけている大事な時に......」】

 後藤啓介が意識を向けているのは、チームメイトに水を運ぶことだけではない。

 ゴミを拾う。ランニングメニューでは、コーンの内側を走らない。ウォーミングアップで使ったマーカーは、自分から集めにいく......。世間の人はおろか、チームメイトですら気づいていないかもしれないような行動を後藤は欠かさない。

「僕はすごくサッカーが好きなんですよ。大好きなサッカーで勝つためにはどうすればいいのか......。実力が拮抗した試合になればなるほど、日々のちょっとした積み重ねが差を分けるのではないかなと考えていて。だから、勝つために気を遣っているだけなんです。特別なことをしているという感覚は、自分にはないです。勝ちたいだけなので」

 そう考えるようになった背景もある。

「そういうところでサボる選手、気を遣わない選手は、チャンスをつかみかけている大事な時にケガをしたり、使われなくなったりしているのをこれまで見てきたことも関係しているかもしれないです。ただ、何度も言いますけど、チームが勝つため、自分が上に行くためにやっているので」

 そんな考えを知ると、先のワールドカップで解像度高く、後藤をたたえた人物の発言にも納得がいく。日本代表の名波浩コーチだ。名波コーチの愛息と後藤は同級生で、共にジュビロ磐田のサッカースクールに通っていた。小学1年生のときから交流があり、後藤が「父のような存在」と慕う名波コーチは、大会中のミーティングでチームに向かってこう話した。

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著者プロフィール

  • ミムラユウスケ

    ミムラユウスケ (みむら・ゆうすけ)

    スポーツライター。2006年7月に活動をはじめ、2009年1月にドイツへ渡る。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心にヨーロッパで取材をしてきた。Bリーグ開幕日の2016年9月22日より拠点を再び日本に移す。『NumberWeb』での連載は2009年7月から続いている。近刊に執筆・構成を務めた香川真司「心が震えるか、否か」。著書に「千葉ジェッツふなばし 熱い熱いDNA」や「淡々黙々。」(内田篤人氏と共著)、横浜ビー・コルセアーズの「海賊をプロデュース」(木村剛氏と共著)がある。岡崎慎司の著書「鈍足バンザイ!」の構成も手がけた。

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