【サッカー日本代表】後藤啓介が描く、2030年ワールドカップへの道筋「今は上田選手が圧倒的な存在ですけど...」 (3ページ目)
【ワールドカップで突き付けられた悔しさ】
「朝起きて、体が鈍っていたりしますし。良い感覚というのはすぐなくなってしまうものなので、なくならないようにという感じです」
ワールドカップの開幕前も、大会中も、それは変わらなかった。ただ、周囲が後藤を見る目は、確実に変わっていた。
6月10日。日本代表がベースキャンプ地のナッシュビルに入った2日後、最初の練習が行なわれた日だ。誰よりも早くグラウンドに出ていた後藤に、最初に声をかけたのは菅原由勢だった。チーム練習に入る前、ふたりは体をほぐすリフティングゲームに興じた。翌日、いち早くピッチに出ていた後藤のもとへ歩み寄ったのは、堂安律だった。そして、ふたりはボールを蹴り合った。
菅原も堂安も、キャリアだけでなく人柄の面でもチームの中心にいる選手だ。彼らの変化は後藤も実感していた。
「朝昼晩とあれだけ長く一緒にいれば、選手の素顔というか、素も見えてきますから。良いふうに思ってくれているのかなと、あのくらいの時期から感じてはいました」
後藤の日本代表での存在感がワールドカップで明らかに増したとはいえ、出場したのはチュニジア戦の1試合、わずか6分間だった。ブラジル戦で敗退が決まった翌日、後藤はこう話した。
「足りないものはすべて、です。ただ、足りないものが多ければ、成長する伸びしろがあると思っています」
チームとしての目標だったワールドカップ優勝を成し遂げられなかった悔しさと「個人的に何もできなかった悔しさ」のふたつを突き付けられてから約3ヵ月。日本代表はワールドカップ後初めての活動として、9月から10月にかけて4試合を戦っている。
「今回の活動でもワールドカップメンバーが半分、選ばれなかった選手が半分ぐらいなので、自分を出しやすいという感覚はあります。何より、第3次森保体制の最初の活動というのは、すごく印象に残ると思うので、このタイミングで1点取るだけでも、今後の代表活動が変わってくると思っています」
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