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サッカー日本代表への評価を物語る欧州クラブ移籍状況 ジャンプアップしたのは鈴木彩艶だけ

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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連載第106回
杉山茂樹の「看過できない」

 欧州の移籍市場は8月31日から9月1日かけて、順次幕を閉じる。例年、締め切り寸前に駆け込みで決まるケースは多々あるが、今回、日本代表選手たちがその対象となるかどうかは、はなはだ怪しい。

 ワールドカップでブラジルに敗れてから2カ月が経過した。その直後は、多くのビッグクラブが日本選手の獲得に動いているかのように報じられたものだ。お祭り騒ぎといっては言いすぎだが、世の中、バラ色に染まるかのように見えた。

 その勢いは、もはやすっかり失われている。少しでも噂にのぼれば、それをそのまま記事として掲載するネットニュースに踊らされてしまった格好だ。代表監督が「優勝」というおめでたい目標を口にすれば、おいしいお言葉いただきましたとばかりに便乗し、可能性を煽ろうとした大会前といい、大会後のこの有様といい、恥ずかしい姿勢と言うべきだろう。

パルマからアストン・ヴィラへ移籍を果たした鈴木彩艶 photo by JMPAパルマからアストン・ヴィラへ移籍を果たした鈴木彩艶 photo by JMPA ワールドカップメンバー26人の8月26日時点の状況を整理すれば、以下のとおりだ。

 移籍なしが19人。早川友基(鹿島アントラーズ)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)、長友佑都(FC東京)、谷口彰悟(シント・トロイデン)、渡辺剛、上田綺世(ともにフェイエノールト)、伊藤洋輝(バイエルン)、瀬古歩夢(ル・アーブル)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)、伊東純也(ゲンク)、堂安律(フランクフルト)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、田中碧(リーズ)、町野修斗(ボルシアMG)、中村敬斗(スタッド・ランス)、佐野海舟(マインツ)、久保建英(レアル・ソシエダ)、鈴木唯人(フライブルク)、塩貝健人(ヴォルフスブルク)。

 移籍(期限付き移籍からの復帰を含む)を果たしたのが7人。鈴木彩艶(パルマ→アストン・ヴィラ)、板倉滉(アヤックス→ボルシアMG)、冨安健洋(アヤックス→クリスタル・パレス)、前田大然(セルティック→イプスウィッチ)、菅原由勢(ブレーメン→サウサンプトン)、後藤啓介(アンデルレヒト→フライブルク)、小川航基(NEC→FC町田ゼルビア)。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2026年北中米大会で12回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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