林陵平がワールドカップの対戦相手スウェーデン代表を徹底分析「日本代表にとって嫌な相手」 (2ページ目)
【ポイントはウイングバックとサイドチェンジ】
では、日本はスウェーデンとどう戦うのか。(日本はイングランド戦の時のスタメンで想定)
マンツーマンの対応から始まり、15分を超えたあたりからは、日本がボールを保持していた場合、スウェーデンの5-2-3または5-4-1の守備をどう崩していくのかという展開が出てくると予想。スウェーデンは前述のとおり、引いた守備からカウンターを狙う形が多いため、日本は持たされる状況が続くと、カウンターを狙われやすくなる。
林さんが最も強調したのがウイングバックの活用だ。スウェーデンは中央を固める分、大外のスペースが空いてくる。ポーランド戦でスウェーデンが2失点したのも、いずれもウイングバックのサイドからだった。
「日本は、1発で逆サイドにサイドチェンジができれば、ウイングバックの1対1で仕掛けられる。堂安律や中村敬斗が大外から仕掛けてカットイン、折り返しで上田綺世という形が作れれば得点のチャンスが増える」
また、5-2-3のツーボランチ脇のハーフスペースも狙いどころだ。ただしセンターバックが捕まえにくるため、シャドーをいったん落として大外でピックアップする動きがカギになる。
「その時に重要なのが佐野海舟と鎌田大地の攻撃参加。この2ボランチが状況に応じて飛び出すことで、相手は捕まえづらくなる」
【相手に持たせてカウンターで仕留める発想も必要】
一方、守備面では「ハイプレスとローブロックの使い分けが重要」だと林さんは話す。
日本がハイプレスを仕掛けると、背後のスペースで3対3の状況が生まれ、スウェーデンはロングボールでそのスペースを狙ってくる。ギェケレシュやイサクと1対1のクオリティですべて勝てるとは言いきれない。そう考えると林さんは次のことが大切になってくると述べる。
「わざとスウェーデンに持たせることも重要だと思います。ローブロックで構えると相手はロングボールを蹴れないので運んできます。スウェーデンは狭いスペースでの崩しが得意ではないので、奪ったところから日本が鋭いカウンターを仕掛ける。そういう発想もできます」
その判断力が、この一戦を左右しそうだ。
【ここに勝てれば日本は乗っていける】
最後に林さんはこう締めくくる。
「今まで日本はハイプレスとポゼッションでDF4枚のチームには勝ってきました。でも5枚でカウンター思考のチームは一番やりにくい。ただ、スウェーデンに勝つことができれば、決勝トーナメントに行った時に、より幅が広がると思います」
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