【サッカー日本代表】セルジオ越後が予想するワールドカップメンバー26名「長友がいなければ、誰もチームを盛り上げられないの?」 (2ページ目)
【ちょっとしたサプライズは......】
<DF>
谷口彰悟(シントトロイデン)、板倉滉(アヤックス)、渡辺剛(フェイエノールト)、伊藤洋輝(バイエルン)、瀬古歩夢(ルアーブル)、望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)
板倉がケガから復帰したのは大きい。経験も豊富だし、セットプレー時の得点力も期待できる。アジア予選の序盤は3バックの真ん中に谷口、右に板倉、左に町田浩樹(ホッフェンハイム)と並ぶことも多く、プレーも安定していた。町田は故障からの復帰が間に合わなさそうだけど、左には同じく故障から復帰した伊藤が入る形になるんじゃないかな。
渡辺、瀬古は、ここ最近は代表常連だし、コンスタントに出場機会をもらえている。森保監督も信頼しているのだろう。また、鈴木もセンターバック(CB)としては(身長180cmと)それほど大きくないけど、身体能力が高く、1対1に強い。3月のスコットランド戦では果敢なオーバーラップから得点に絡んだ。あの攻撃センスも魅力だ。
望月はちょっとしたサプライズ。CBではなく、右のウィングバック(WB)として呼ばれても不思議はない。なぜなら、ほかの選手にはない高さ(192cm)という特長があるからね。ワールドカップで対戦するオランダやスウェーデンは空中戦に強く、特にセットプレーの守りでは神経を使うことになる。
望月は先日のAFCチャンピオンズリーグ(エリート)決勝でもその持ち味を発揮していたけど、試合終盤に守備を固めたいとき、逆に、リードされて時間のない時にパワープレーを仕掛けたいというときに出番があるかもしれない。
一方で、ともに実績のある冨安健洋(アヤックス)と長友佑都(FC東京)は選外とした。
冨安は実力的にも申しぶんないし、6月までには万全の状態に戻せているかもしれない。でも、ワールドカップは短期決戦。せっかく招集しても、3月のイギリス遠征のように「やっぱり試合には出られません」となるのが怖い。イギリス遠征で問題なくプレーできていたら、絶対に呼ばれていたと思うんだけどね。
長友は、前回のカタールワールドカップでは貴重な戦力として試合に出ていた。でも、今回のアジア予選では、代表に招集されてもベンチ入りできないことが多かった。しかも、所属のFC東京でも、最近は故障の影響で試合に出ていない。
それでもムードメーカーとして必要だという声があるけど、じゃあ、僕は問いたい。長友がいなければ、ほかの選手もコーチも、誰もチームを盛り上げることができないの? 仮にも「優勝」を目標に掲げるチームがその程度の集団だというなら、ちょっと問題じゃないかな。また、戦力として計算できないのに招集するのは、代わりに落選する選手にも、長友本人にも失礼だ。
長友は長く日本代表に貢献してきた、偉大な選手だよ。それは間違いない。でも、代表に特別枠は設けるべきではないというのが、僕の考えだ。果たして、森保監督はどうするのかな。
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著者プロフィール

セルジオ越後 (せるじお・えちご)
サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】
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