サッカー日本代表がワールドカップでオランダに勝つには? 佐藤寿人が考えるゴールから遠ざけるべき選手 (4ページ目)
【対戦国は上田綺世を警戒している】
ポーランドにはレバンドフスキのほかにも、優れたタレントが揃っています。クシシュトフ・ピョンテク(アル・ドゥハイル)もそのひとりです。ミランにいた時はかなり好きだった選手ですね。サイズ(183cm)もあるし、決定力もある。今はカタールに活躍の場を移していますけど、ピッチに出てくれば警戒したい選手です。
出し手を抑えるという意味では、ピオトル・ジエリンスキが注意を払いたい選手になります。インテルではまだ絶対的な存在ではないですが、ナポリ時代には主力を担っていました。2列目で出し入れしながら攻撃のリズムを作り、自らも前に出ていけるので、日本とすれば彼を抑えることが重要なミッションとなるでしょう。
対戦各国に強力なストライカーがいますが、日本にも上田綺世(フェイエノールト)がいます。
過去のワールドカップを見ても、上に行く国には点の獲れる「9番」がいました。今、上田はそういう存在になっていると思います。もちろん相手からすれば、上田だけを潰せばといいと思っているわけではないでしょうけど、ボックス内で仕事のできる選手がいるといないでは、まったく違ってきます。
当然、対戦国は上田を警戒しているはずです。だけど、日本には上田以外にもストライカーがいます。小川航基(NEC)も今、いい状態にありますし、町野修斗(ボルシアMG)もドイツでがんばっています。
とりわけ町野は、カタール大会で試合に出られず悔しさを味わった選手です。上田に比べれば絶対的な存在ではありませんが、彼がいることで戦い方の幅は広がるはずです。タイプは異なりますが、前回大会でキーとなった浅野拓磨(マジョルカ)のように、途中出場から流れを変える役回りも、彼なら十分できるんじゃないかなと思います。
<了>
【profile】
佐藤寿人(さとう・ひさと)
1982年3月12日生まれ、埼玉県春日部市出身。兄・勇人とそろってジェフユナイテッド市原(現・千葉)ジュニアユースに入団し、ユースを経て2000年にトップ昇格。その後、セレッソ大阪→ベガルタ仙台でプレーし、2005年から12年間サンフレッチェ広島に在籍。2012年にはJリーグMVPに輝く。2017年に名古屋グランパス、2019年に古巣のジェフ千葉に移籍し、2020年に現役を引退。Jリーグ通算220得点は歴代1位。日本代表・通算31試合4得点。ポジション=FW。身長170cm、体重71kg。
著者プロフィール
原山裕平 (はらやま・ゆうへい)
スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。
【図】FIFAワールドカップ2026出場国「フォーメーション&メンバー」
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