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サッカー日本代表はワールドカップをどう戦う? 森保監督をよく知る佐藤寿人が予想 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【警戒すべきオランダの両ウイング】

 実際にこの3年間で、日本はそのサッカーを実現し得るチームに成長を遂げました。守備の強度や奪ってから出ていくところは、カタール大会から格段にスケールアップした部分だと思います。

 選手個々が日常的に、それを体感できる環境でプレーしていることが大きいでしょう。実際に森保さんも「プレー強度」は高い基準を設けて選考しているはずで、基準に満たなければメンバーに選ばれることはないと思います。

 一方で「対オランダ」ということを考えれば、今季、オランダリーグで活躍している選手が多いことは日本にとってメリットだと思います。なかでもフェイエノールトでゴールを量産する上田綺世の存在は大きいですね。

 彼に対する警戒心はオランダ国内でも高まっているはずで、少なからず相手を牽制することができるはずです。上田だけではなくヨーロッパの舞台で結果を出せる選手が増えていることは、この3年間で個々が成長してきた証(あかし)でしょう。

 警戒したいのは、やはり相手の両翼です。3バックを採用する日本は両ウイングバックに攻撃的なタイプを配置していますが、ここが相手のウイングに押し込まれてしまうと、5バックで構えることになってしまいます。

 そうなると上田が孤立し、彼を生かすことが難しくなってしまう。状況によってはDF5枚で受ける時間もあると思いますが、あくまで奪ってから出ていくという意識を保ち続けたいところです。

 相手の圧を回避して、自分たちが前に出ていく形は十分に作れると思います。ただ、痛手なのは南野拓実(モナコ)の離脱です。

 ライン間でしっかりと受けられるし、スペースに入っていくこともできる。さらに守備もうまい選手で、相手に持たれた時にスイッチを入れられる。上田のサポート役としても欠かせない存在だったので、彼が大ケガを負ってしまったのは日本にとって小さくないダメージでしょう。

 それでも日本は、この3年間で多くの選手を試しながら、選手層を厚くする作業を行なってきました。ケガ人が続出した最終ラインに新たな選手が台頭してきたように、たとえ南野が不在となったとしても、その穴を埋められる選手が必ずや現れるはずです。

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