検索

サッカー日本代表はワールドカップをどう戦う? 森保監督をよく知る佐藤寿人が予想 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【理想はブラジル戦の攻撃的なサッカー】

 また、オランダは中盤にもプレミアリーグで活躍する選手たちが揃っています。シャビ・シモンズ(トッテナム)やタイアニ・ラインデルス(マンチェスター・シティ)、ジャスティン・クライファート(ボーンマス)、ライアン・フラーフェンベルフ(リバプール)......。中盤にはバルサのフレンキー・デ・ヨングもいますしね。ボールをさばける選手、運べる選手、奪える選手と、まさに多士済々の顔触れです。

 そして最終ラインには、大黒柱のフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)がいる。そう考えると隙のない陣容に思えます。

 ボールを持てるし、縦に速く仕掛けることもできる。無敗(6勝2分)で突破したヨーロッパ予選でも、ボール支配率が60パーセントを下回ることはほとんどなかったんじゃないでしょうか。ボールを持たれる展開となれば、押し込まれながらも少ないチャンスをモノにした前回大会のドイツ戦やスペイン戦のような流れになる可能性も十分に考えられます。

 ただ、個人的にはそうはならないと思っています。

 3年前の日本は「10回やって1回勝てればいい」というサッカーを、あの舞台で体現しました。森保さんは「勝つ確率を高める」ということを、広島時代からよく言葉にしていました。勝つ確率を高めることを極限まで求めた結果、あのようなサッカーになり、実際に勝つことができました。

 一方で、強豪国をふたつも撃破したにもかかわらず、守備的なサッカーは批判も集めました。その経験が、カタール大会後の日本の成長につながっていると思います。「攻撃的」を打ち出し、決して受け身ではないサッカーで、ドイツ(4-1/2023年9月)にもブラジル(3-2/2025年10月)にも勝つことができたんです。

 だからオランダ戦でも、ブラジル戦のような戦いを理想としているのではないでしょうか。リトリートするのではなく、守備ラインを高くして、前から奪いにいくサッカーです。

2 / 5

キーワード

このページのトップに戻る