サッカー日本代表の情報収集能力はそんなに高いのか 見過ごせない抽選会の中継での出来事 (2ページ目)
【日本のデータ収集能力をアピールするが......】
にもかかわらず、山本氏は技術委員長兼NDという大役を務めている。オランダ戦についての記憶が確かでない人が、記者会見では代表監督の隣に座り、協会としての戦略を語る。これでは説得力は生まれない。
日本代表について記者会見を行なう森保一監督と山本昌邦技術委員長兼ナショナルチームダイレクター photo by Fujita Masato 山本技術委員長兼NDはふだんの会見で、代表チームのスタッフのデータ収集能力の高さをしきりにアピールする。「こちらが尋ねれば、詳しいデータが即座に返ってくる。日本の強みである」と。抽選会の番組内でも「日本の長所である情報収集能力は大きな武器になるはずだ」と語っていた。
それを受けての「オランダ」だ。データ収集を自慢にする技術委員長でありNDであるにもかかわらず、アナウンサーの初歩的な間違いをサッと訂正できない現実。これは現場のスタッフが優秀でも、情報が上層部に届いていない証と言えるのではないだろうか。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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