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サッカー日本代表のワールドカップの成績を識者が大予想 強豪オランダにも勝機あり (3ページ目)

 チュニジアはワールドカップの常連だが、"戦いやすいアフリカ勢"だろう。アフリカのなかでは際立った組織を武器に予選を勝ち上がっているが、日本にとっては十分に勝ち筋が読める。"何をするかわからない""狡賢く戦う"相手のほうが日本は苦手としているのだ。

 欧州プレーオフは、スウェーデン、ポーランド、ウクライナ、アルバニアのいずれかになる。どこが来るかわからない段階で△にしたが、どこが来ても互角に戦える。ポーランドのロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)は"老兵は死なず"だし、スウェーデンのアレクサンデル・イサクはプレミアリーグ史上最高の移籍金、約250億円でリバプールに加入したストライカー。どの国も高さや速さ、屈強さを武器に侮れないが、日本はチーム力で負けていない。

 ひとつ言えるのは、"森保ジャパンにとってノックアウトステージ進出は至上命題"ということだろう。これまでと違い、大会出場国が36カ国から48カ国に増えたことで、グループを突破(4チーム中1、2位と、3位の勝ち点などの上位8チーム)しても、ベスト32に過ぎない。過去最高のベスト8に進出するには、グループステージでまごついていられないのだ。

 その点では、グループステージよりもノックアウトステージが「死の組み合わせ」になったことに着目すべきだろう。グループFの1位、2位が対戦するグループCからは、ブラジル、モロッコが勝ち上がってくることが予想される。

 ブラジルには最近ようやく1勝を挙げただけで、本番での強さは計り知れない。モロッコもカタールワールドカップ4位の実力は伊達ではなく、ヤシン・ブヌ(アル・ヒラル)、アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)と守備陣はワールドクラスだ。

 日本はグループステージをどう勝ち上がるか。疲弊した状況だと、ブラジル、モロッコに太刀打ちできないだろう。

 その点、懸案だった遠藤航の代役を佐野海舟が務められるようになったことは、2025年の最大の収穫だろう。中村敬斗もゴール近くでは切り札になる。久保建英、鎌田大地が戦術の中心になるが、選手層は確実に増した。あとは森保一監督が、戦術を駆使し、適材適所の選手起用でローテーションさせる采配が見せられるかどうかがカギになる。
(つづく)

著者プロフィール

  • 浅田真樹

    浅田真樹 (あさだ・まさき)

    フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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