サッカー日本代表をドライブさせる久保建英 「バルセロナ仕込み」の連係力でボリビアを粉砕 (3ページ目)
ただし、11月に日本が対戦したガーナやボリビアのような相手はいないだろう。ガーナはアフリカ予選を通過し、ボリビアは大陸間プレーオフに回っているが、来日して親善試合を戦ったようなチームは本大会には存在しない。日本はこうした試合が嘘に思えるほど、難しい戦いを強いられるはずだ。ブラジルに勝ったのも同じ理屈である。
だからこそ、久保が最高のコンビネーションを発揮できるかどうかはひとつのカギになる。
ボリビア戦で言えば、左ウイングバックはほとんど機能していなかったし、ふだんはウイングバックで使われている中村敬斗は、ゴール近くのアタッカーで起用されたほうが明らかに脅威だった。想定される以上の激闘を勝ち抜くためには、最適解を見つける努力を惜しんではならない。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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