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サッカー日本代表はアメリカ遠征という絶好の機会を無駄にした そもそも森保監督の選手選考からして疑問... (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 そうであるならば、もっとその方針に沿った選手を招集しておくべきだったのではないだろうか。

 現にアメリカ戦では、関根大輝を3バックの右や4バックの右センターバックに、長友佑都を3バックの左に、瀬古歩夢を4バックの左サイドバックにと、それぞれが本職とは言えないポジションで起用される事態に陥っているのである。

 結局、今回のアメリカ遠征では、主力組がそろえば一定以上(メキシコ相手でも内容で上回れるほど)の力が出せることがわかった一方で、それを脅かす選手は見当たらないこと。そして、選手を入れ替えながら短期間での連戦をこなしていく準備がまったくと言っていいほどできていないこと、が明らかになっただけだ。

 それでいて、主力組には冨安健洋を筆頭に負傷者が相次ぎ、ワールドカップ本番への影響まで心配される状態にある。つまりは、新戦力の発掘は進んでいないのに、肝心の主力組は戦力が目減りしていく一方なのだ。

 確かに日本は強くなった。だが、その強さはかなりの条件つきである。

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