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なでしこジャパンで躍動した守屋都弥がINAC神戸で求められていること、求めていきたいこと (4ページ目)

  • 早草紀子●取材・構成 text by Hayakusa Noriko

 自分的にはそこまでやりづらいわけではないんですけど、なぜか勝てない。それが、一番厄介なんですよね。フォーメーションなんかも、広島戦では迷走しているような感じがして......。このあとは、そういう戦い方だけは避けたいと思っています。

――対戦相手で気になっている選手などはいますか。

守屋 う~ん......、あっ、ひとりいますね。マッチアップする選手とは、だいたい守備では負けないんですけど、マイナビ仙台レディース戦で菊地(花奈)さんに2回くらい抜かれて......。U-17の代表なんですよね? すごく速かった。

 私は初速(での勝負)が苦手なんですけど、その間合いをつかめないまま(途中で彼女の)ポジションが変わって、その後に交代してしまったので、そのままになってしまっているんですよ。菊地さんはこれまで(対峙してきた選手たち)とタイプが違っていて、フレッシュというのもあると思うんですけど、グイグイくる。今度対戦したときにどう対応するか、自分でも楽しみです。

――残りのシーズンで今シーズン立てた目標はクリアできそうですか。

守屋 本当はアシスト数ふた桁が目標だったんですが......。

――まだ、過去形の話にするのは早いと思いますが。

守屋 そうですよね(苦笑)。クロス1位なのに、どこ上げてんだって話なんですけど......。ほんと、小さなズレなんですよ。もうちょっとゴール側に上げていれば、ゴールさせてあげられたのに、とか。そこの調整を細かくしていきたいです。なんとか(目標を)達成したいので、後半戦もクロスを上げまくります!

(おわり)photo by Hayakusa Norikophoto by Hayakusa Norikoこの記事に関連する写真を見る守屋都弥(もりや・みやび)
1996年8月22日生まれ。奈良県出身。中学校入学時にJFAアカデミー福島に入校。高校を含めて6年間在籍し、卒業後にINAC神戸レオネッサ入り。2016年U-20女子W杯に出場。チームでも徐々に頭角を現わして2022年、ウイングバックに転向して一躍リーグを代表する選手へ。なでしこジャパンにも選出され、2023年女子W杯、2024年パリ五輪に出場した。

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