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なでしこジャパンで躍動した守屋都弥がINAC神戸で求められていること、求めていきたいこと (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・構成 text by Hayakusa Noriko

――自分たちはもちろん、相手に対しても「じゃあ、どうする?」ですね。

守屋 そうそう! そもそも自分はドリブルタイプでもないし、パサーでもない。だからこそ、どちらにもなれると思っています。ドリブルで仕掛けてCKになれば、今年のINACはセットプレーも強いですから。そういう(状況に応じた)プレーの選択についても、自分の成長を感じます。(対峙するのが)この人だったら、ドリブルでこう抜いてみようかな、とか。毎試合、挑戦ですよ。

――パリ五輪前、「いいプレーをしても、それがゴールにつながっていないから......」といったことを守屋選手は言っていました。それは、ご自身がフィニッシャーとしての貢献にもこだわりを持ち始めた、ということでしょか。

守屋 そうです。自分が(点を)決めたい、というのは今シーズン思っていること。(自分は)そこの幅を広げないといけない。

 昨シーズンは(逆サイドの北川)ひかるにクロスを上げることが多くて、そうなると、自分と相手が1対1のときが勝負だったんですね。相手がどう出てくるのかとか、そこでの駆け引きが。

 でも今シーズンは、(フィニッシュまで視野に入れて)オフザボールのときに自分が中に入ったり、サイドに張ったり、相手にとっては嫌なのはどっちなのか、そういうところ(の選択)も試行錯誤しながらプレーしています。

――試行錯誤とおっしゃっていますが、スタッツによるとクロスはリーグ1位です。

守屋 そうなんですか!? 数字で出ているほど、実感はないですね。でも私、昨シーズンもクロスの数は1位だったんですが、アシストが伸びなくて......。得点ランキングで上位に入るのはさすがに無理だとしても、今シーズンはアシストでは上位に入りたいと思っているんです。

――今シーズンも前半戦が終了。自分のなかで何かしらの変化はありますか。

守屋 クロスのとき、ロタとのタイミングを探っていたんですけど、自分が合わせていくのは、高さ、位置、タイミング。でも、自分の得意な形に関しては、「ここに入って!」という気持ちでクロスを上げています。「そっちが合わせて、ここだよ!」ってクロスを。

――後半戦、タイトル奪取へ向けてポイントになる相手などはいますか。

守屋 なんかサンフレッチェ広島レジーナと戦うときは、あまりいい印象がなくて......。昨シーズンもアウェーの試合は負けていて、今シーズンもホームで引き分け。あまり得意ではない感じがあるんです。

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