サッカー日本代表、三笘薫の課題と鎌田大地をボランチ起用しなかった理由を福田正博が解説 (4ページ目)
【チーム内の優先順位はもちろん変化する】
無論、選手の代表チーム内におけるプライオリティーは、選手の成長によって変化していく。現状では日本代表のボランチは遠藤、守田に次いで田中が位置しているが、鎌田が自チームでもボランチで存在感を高めたり、藤田譲瑠チマが急成長を遂げたりすれば、優先順位は大きく変わる可能性はある。そのためにはまずクラブで安定して活躍し、所属クラブの格がヨーロッパで高いクラブへと移籍し、存在価値を高めていかなければならない。
これで日本代表は、W杯アジア最終予選の全10試合のうち4戦を終えて3勝1分け。順調に勝ち点を積み上げてグループ首位を走るが、まだ出場権を獲得したわけではない。次は11月15日のインドネシア戦、11月19日の中国戦というアウェーでの2連戦。ここで勝ち点6を取ることができれば、出場権獲得にさらに近づく。
アジアカップでの敗戦から始まった2024年を、しっかりと勝利で締めくくってくれることを期待している。
著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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