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日本代表、W杯予選北朝鮮戦の招集メンバーは? 識者4人の森保ジャパン改造論 (2ページ目)

【少なくともGKは実績、実力で選ぶべき】

 端的に言えば、GK鈴木彩艶の強硬起用でチーム全体を窮地に立たせている。鈴木は毎試合、失点につながるミスをした。ただし、鈴木本人が悪いのではない。1シーズン、プロで戦ったことのないGKが大舞台で不安定になるのは当然だ。

 森保監督の博打は、完全に裏目に出た。鈴木が不安定なことで、DFライン全体に負荷がかかっていた。さまざまな問題があって攻守のバランスを欠いたわけだが、シンプルにGKが安定しないことは大きかった。言わば自滅したのだ。

 繰り返すが、鈴木の責任ではない。

 いずれにせよ、森保監督は2次予選でも我が道を行くはずだ。監督にとっての"戦術"とは人物としてのキャラクターであって、彼はそれに即して戦うしかないのだろう。

 ただ、提言はできる。少なくともGKは、実績や実力で選ぶべきである。

 その点、2022年のJリーグベストGKで、2023年はMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスでレギュラーとして1シーズンを過ごした高丘陽平は、代表でゴールマウスを守る力を示している。体格には恵まれていないが、強度もスピードも十分なゴールキーピングを見せ、つなぎの技術は西川周作や朴一圭と並び日本最高だろう。「これからのGKは世界で戦うために体格が欠かせない」と言われるが、偏った考え方であることはアジアカップで証明されている。

 また、同じMLSの吉田麻也を再招集し、若い選手を焚きつけるのも手か。

「麻也さんにずっと言われる」

 代表に新たに招集された選手は、後方から吉田の叱咤を背中に浴び続けたという。アジアカップでは、劣勢のなかでそうした覇気を示す選手が乏しかった。嫌気がさすほどのベテランの檄による、若手の奮起が望まれる。少なくとも吉田がいれば、冨安健洋はアーセナルでの戦いに集中できるはずだ。

 はっきりと言えば、Jリーグ勢だけで戦うのは不安もある。一方で北朝鮮、ミャンマー、シリアを相手にヨーロッパのカップ戦や何らかのタイトルを戦う日本人選手を全員呼び戻すのはナンセンスと言える。「ベストメンバー」であったとしても、そこに一定のバランスは必要だ。

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