2023年、ブレイクが期待される日本人サッカー選手は誰だ。「ベスト３」を識者５人が選出

カタールＷ杯では歴史的な快進撃を見せた日本代表。海外組からは、その経験を糧にして再スタートをきる2022－2023シーズンで大いなる飛躍を遂げる選手が出てくるかもしれない。一方で、代表入りできなかった面々からもその悔しさをバネにして、これまで以上の活躍を見せる選手が出てくるかもしれない。

また、国内のＪリーグではキャンプを経て、新シーズンを迎える。期待されるのは、若き新勢力の台頭であり、新たなスター選手の登場だろう。今回、そういった可能性のある選手、すなわち2023年にブレイクが期待できる選手は誰か。識者５人にその候補となる選手「ベスト３」を上げてもらった――。

再スタートをきったプレミアリーグで２試合連続ゴールを決めた三笘薫この記事に関連する写真を見る今までいなかったタイプの三笘薫。"大化け"の雰囲気が漂う

浅田真樹氏（スポーツライター）

１位＝三笘 薫（ブライトン／MF）
２位＝杉山直宏（ガンバ大阪／MF）
３位＝半田 陸（ガンバ大阪／DF）

　2023年の活躍を期待すると言っても、選手がプレーするステージに応じた、それぞれの期待がある。そこで（１）海外組、（２）J2経由でJ1入りする大卒選手、（３）期待の若手に分け、ひとりずつを選んでみた。

　まずは海外組。先のワールドカップでその名を高めた選手が世界各国にいるが、三笘は間違いなくそのひとりだろう。

　所属のブライトンに戻ってからの活躍も際立っており、今夏にも大きなステップアップを遂げる可能性もありそうだ。今までヨーロッパでプレーした日本人選手にはあまりいなかったタイプでもあり、"大化け"の雰囲気も漂っている。

　続いてJ2経由J1入りの大卒選手と期待の若手だが、図らずも、ともにガンバ大阪新加入の選手となった。前者は杉山、後者は半田だ。

　杉山は順天堂大からロアッソ熊本入りし、J2で２シーズンプレーしたあと、今季個人昇格を果たした左利きのアタッカー。右サイドを主戦場に、中へのカットインだけでなく、縦への突破にも優れる。

　最近はJ2経由でJ1入りする大卒選手の活躍が、いわばトレンドとなっており、なかでも杉山は今季のブレイク候補と期待している。

　21歳の半田はモンテディオ山形のアカデミー出身で、トップ昇格後はJ2でプレーしていたが、正直、J2に置いておくのはもったいなく思えた。山形サポーターには申し訳ないが、もう１、２年、移籍が早くてもよかったくらいだ。

　すでに昨年からＵ－21代表にも選ばれ、パリ世代屈指の右サイドバックであることは間違いない。初のJ1でどんなプレーを見せてくれるか楽しみにしている。