久保建英と比較されてきた、もうひとりの才能。清水MF松岡大起「自分には自分のよさ。負けたくない」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

「年々いろんなことを吸収して、より成長している感覚があるなかで、その(プロ)1年目に試合に出続けられたことは、自分にとってすごく大きかったと思いますし、それが今につながっているなっていうのは、実感としてもあります。

 でも、その最初のシーズンは、試合に出ていても本当にガムシャラに自分の全力を出してプレーするだけで精一杯だったので、あらためて振り返ると、考えてプレーすることがまだまだ少なかったのかなって思いますね」

---- J1デビュー当初、同じ17歳で誕生日も3日違いの久保選手と比較されることが多かったですが、そういう見られ方をどう感じていましたか。

「年齢が一緒ということで、どうしても比較される形になったと思うんですけど......でもまあ、ポジションは違うし、久保選手には久保選手の、自分には自分のよさがあるので。

 それに、(久保選手に)負けたくないっていうのは絶対そうなんですけど、次々に試合がやってくるなかで毎試合、毎試合、自分ができることをしっかりとやるだけでしたし、比較されることを気にする余裕なんてなかったなって、今振り返って思いますね」

---- 松岡選手は性格的に真面目で、キャプテン向きの印象があり、実際に年代別代表などでキャプテンマークを巻くことがあります。自分の性格については、どう自己分析していますか。

「自分自身で真面目だと思ったことはないですし、自分にとっては当たり前のことを当たり前にやっている感覚なので。これからも、それを続けていきたいと思っています。

 キャプテンを任されることは、小学生の頃から、中学の時も高校の時もありましたけど、キャプテンマークを巻くのはすごくうれしいことだし、誇らしいことです。でも、今までいろんなキャプテンを見てきたなかでは、自分はまだまだ。ゆくゆくはそういうポジションを任される選手になれるように、日々成長していきたいと思っています」

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