同い年の久保建英に刺激もらった細谷真大。五輪に出たい気持ちが芽生え、目標はパリ、そしてその先にW杯も (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

---- 53分にいい動き出しからニアサイドに入り、脇坂泰斗選手からのパスを受けてシュートを放ったシーンですね。

「そこにいればボールが入ってくるって思いましたし、トラップがうまくいったので、あとは流し込むだけでしたけど、(シュートが)自分が思っているところではない場所に行ってしまった、という感じでした」

---- あとはシュートだけだった、と。

「自分としては、そうですね」

---- それでも準備期間が短いなか、チーム全体で機能するという点ではうまくプレーできていたのではないですか。

「相手が引いてくる分、難しいところはありましたけど、試合を通してコミュニケーションはとれていました。それについては、うまくいったのかなとは思いますね」

---- だからこそ、スコアレスドローに終わって......。

「悔しかったですね、はい」

---- A代表を初めて経験はしましたが、パリ世代のひとりとして、やはり当面の目標はパリ五輪出場ですか。

「そうですね。やっぱりパリ五輪というところは、その(出場資格のある)世代でもありますし、目標として定まっています」

---- 昨年の東京五輪は見ていましたか。

「はい。自分もオリンピックに出たいという気持ちが出てきましたし、同い年の選手(久保建英/現レアル・ソシエダ)も出ていたので、本当にいい刺激になりました」

---- 大岩監督は、パリ五輪経由でA代表に入るのではなく、A代表に選ばれながらパリ五輪に出るくらいにならなければいけないと、選手に目標を課しています。細谷選手はすでにA代表に選ばれ、パリ五輪も見えてきたのではないですか。

「近づいてきているとは思いますけど、現状、まだ何も決まっていませんし、これから結果を出し続けていかないと、何も見えてこないとも思っています。今も大事ですけど、今後がさらに大事になってくるかなと思います」

---- パリ五輪の先に、ワールドカップも目標として見据えていますか。

「もちろん目標にはしていますけど、そう簡単に行けるところではないとも思っています。日々のリーグ戦などでしっかりと結果を示せるような活躍をしないと見えてこないと思っているので、結果にこだわってやっていきたいですね」

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