藤田譲瑠チマ20歳はパリ五輪経由で海外を目指す。スカウトの目に止まったのは、思わぬきっかけから (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

「ヴェルディは技術的な練習が多かったし、すごく自分のためになりました。それに、小学生の時はけっこう本能的というか、やりたいことをやるようなサッカーをやっていたので、ヴェルディに入ってからすごく頭を使えるようにもなって、サッカーの知識も増えたので、とてもよかったかなと思います」

---- 現在Jリーグで活躍する選手のなかには、東京Vのアカデミー出身者が数多くいます。影響を受けた選手はいましたか。

「鹿島アントラーズの三竿(健斗)くんは、自分がジュニアユースの時にユースでやっていて、三竿くんがトップの試合に出るようになったり、その後、アントラーズに移籍してからもキャプテンをしたりしているのを見て、すごく影響を受けたのは覚えています」

---- ユース時代から三竿選手はリーダーシップがあったのですか。

「そう思います。チームを盛り上げることをすごくやっている選手だったし、ピッチ外でもすごくやさしくて、面白い人なので、そういう部分でもリーダーシップやキャプテンシーをすごく感じました」

---- 藤田選手もU−21日本代表ではキャプテンを任されることがあります。自分自身をリーダータイプだと思いますか。

「特にリーダーとしてやっていこう、みたいなモチベーションはないですけど、自分や味方の選手が気持ちよくサッカーをして勝つためには何が必要か、と考えた時に、(アンカーの)自分は周りをよく見なくてはいけないポジションだし、味方の選手をうまく動かさないといけないポジションなので、自然とリーダーシップは必要になってきます。

 キャプテンマークを巻いていてもいなくても、自分のやることは変わらないなと、昔からずっと思っています」

---- 2種登録だった2019年シーズンも含め、J1とJ2を合わせて今季4シーズン目で通算4ゴール。決して数は多くありませんが、アンカーとしていい形でボールを奪ったところから、自らゴール前へ進出して決めたゴールがほとんどです。決して偶発的に生まれたゴールではないだけに、もっと数が増えてもよさそうに感じますが、自身のゴールについてはどう考えていますか。

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