2021.09.21

岡崎慎司が明かすW杯最終予選、劇的ゴールの後日談。「勘違いして天狗になることはなかった」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Jinten Sawada/AFLO

カタールW杯アジア最終予選特集

W杯最終予選で日本を救った一撃
日本1-0ウズベキスタン(2009年6月6日)
~岡崎慎司(後編)

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 2009年6月6日、日本が4大会連続のワールドカップ出場を決めたウズベキスタン戦後、岡崎慎司はチームメイトからかけられる言葉に、少々戸惑いを覚えていたという。

「その時、みんなに『CMも来るやん』みたいな感じで、よくいじられていましたね(笑)。その前の大黒(将志)さんには、すごいCM(の出演依頼)が来たって聞きました」

 さかのぼること4年、ワールドカップドイツ大会の最終予選では、大黒将志が初戦の北朝鮮戦で終了間際に起死回生の決勝ゴールを決め、〈神様、仏様、大黒様〉のフレーズとともに一躍国民的ヒーローとなっていた。

 ウズベキスタンを1-0で下すと同時に、日本の2010年ワールドカップ南アフリカ大会出場を決めるゴールを決めたにもかかわらず、ことの重大さに気がついていなかった岡崎は、大黒の"逸話"を聞き、「そんなスゴいことなんやって思っていました」。

W杯出場が決まるアウェーのウズベキスタン戦で先制ゴールを決め、チームメイトから祝福を受ける岡崎慎司W杯出場が決まるアウェーのウズベキスタン戦で先制ゴールを決め、チームメイトから祝福を受ける岡崎慎司 この記事に関連する写真を見る  日本に帰ったら、ひょっとして世界が変わっているかもしれない――。そんな気持ちもなかったわけではないが、実際には「そんな、変わってなかったです(笑)」。

「自分で言うのもなんですけど、あの時、僕の写真がサッカー専門誌の表紙になって、それがすごいブサイクだったんですよ(苦笑)。『なんか絵にならないな』って自分でも思ったし、『こんなんでCM来るわけないやん』と思いましたね」