岡崎慎司が明かすW杯最終予選、劇的ゴールの後日談。「勘違いして天狗になることはなかった」
W杯最終予選で日本を救った一撃
日本1-0ウズベキスタン(2009年6月6日)
~岡崎慎司(後編)
2009年6月6日、日本が4大会連続のワールドカップ出場を決めたウズベキスタン戦後、岡崎慎司はチームメイトからかけられる言葉に、少々戸惑いを覚えていたという。
「その時、みんなに『CMも来るやん』みたいな感じで、よくいじられていましたね(笑)。その前の大黒(将志)さんには、すごいCM(の出演依頼)が来たって聞きました」
さかのぼること4年、ワールドカップドイツ大会の最終予選では、大黒将志が初戦の北朝鮮戦で終了間際に起死回生の決勝ゴールを決め、〈神様、仏様、大黒様〉のフレーズとともに一躍国民的ヒーローとなっていた。
ウズベキスタンを1-0で下すと同時に、日本の2010年ワールドカップ南アフリカ大会出場を決めるゴールを決めたにもかかわらず、ことの重大さに気がついていなかった岡崎は、大黒の"逸話"を聞き、「そんなスゴいことなんやって思っていました」。
W杯出場が決まるアウェーのウズベキスタン戦で先制ゴールを決め、チームメイトから祝福を受ける岡崎慎司この記事に関連する写真を見る 日本に帰ったら、ひょっとして世界が変わっているかもしれない――。そんな気持ちもなかったわけではないが、実際には「そんな、変わってなかったです(笑)」。
「自分で言うのもなんですけど、あの時、僕の写真がサッカー専門誌の表紙になって、それがすごいブサイクだったんですよ(苦笑)。『なんか絵にならないな』って自分でも思ったし、『こんなんでCM来るわけないやん』と思いましたね」
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