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森保ジャパン、アジア最終予選の顔ぶれを考える。あえて招集しない選手も!? (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 悔しさで言えば三笘薫(サン=ジロワーズ)も同じだろう。東京五輪で本来の輝きを見せたのは、3位決定戦のメキシコ戦で途中出場してからの時間帯だけ。途中出場からのプレーは見るものを唸らせるものばかりだっただけに、今回の招集メンバー入りを期待したいものの、三笘も海外移籍したばかりなので見送られるのではないかと思う。

 この左MFには南野拓実(リバプール)がいて、トップ下に鎌田大地(フランクフルト)が入っても共存できることを6月シリーズで見せている。攻撃だけではなく守備での貢献度も高い原口元気(ウニオン・ベルリン)もいる。三笘がこのポジションで代表入りするためには、自チームで結果を出すのが最優先だ。

 攻撃的なポジションでは、右サイドはタレントが揃っていて、森保監督は頭を悩ませるだろう。どんな相手であっても確実に自分の仕事をする伊東純也(ヘンク)がいて、東京五輪ではふたりで攻撃をつくったと言える堂安律(PSV)と久保建英(マジョルカ)もいる。

 久保は東京五輪ではトップ下でプレーしたが、代表には鎌田がいて、南野もこのポジションでプレーできる。彼らをベンチに追いやるには久保はまだ迫力不足。しばらくは右サイドで勝負することになると見ている。伊東、堂安、久保と持ち味がそれぞれ違うので、対戦相手や試合展開に応じて使い分けられるはずだ。

 ボランチは核として遠藤航(シュツットガルト)がいるが、その相方は守田英正(サンタ・クララ)でもいいし、田中碧(デュッセルドルフ)でもいい。それこそ守田と田中の組み合わせは、元川崎フロンターレコンビでもあるので、遠藤航に緊急事態が発生しても安心感はある。

 守備陣は右サイドバックには不動の酒井宏樹(浦和レッズ)がいて、センターバックにはキャプテンの吉田麻也(サンプドリア)と冨安健洋(ボローニャ)がいる。また、東京五輪でふたりに迫る力があることを証明した、板倉滉(シャルケ)もいる。

 左サイドは長友佑都(※マルセイユ退団後フリー)がいて、東京五輪ではが中山雄太(ズヴォレ)が守備面で評価を高めた。ポテンシャルの高さをコンスタントに発揮できるようになりつつある小川諒也(FC東京)もいる。GKには権田修一(清水エスパルス)がいるが、東京五輪で正GKをつとめた谷晃生(湘南ベルマーレ)も、日本代表でチャンスをあげてもいいと思える活躍だった。

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