46歳の伊東輝悦「俺、大丈夫なのか?」。カズのあとを追うテルは真のサッカー小僧
伊東輝悦(アスルクラロ沼津)インタビュー@後編
8月31日に47歳の誕生日を迎える伊東輝悦は、現在J3のアスルクラロ沼津でプレーする。現役Jリーガーとしては、54歳のカズ(三浦知良/横浜FC)に次ぐ2番目の年長者だ。
常人には想像もつかない領域に足を踏み入れている"鉄人フットボーラー"は、果たしてどのようなメンタリティで格闘しているのか。その心境を語ってもらった。
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今年でプロ生活29シーズン目の伊東輝悦この記事に関連する写真を見る---- 18歳でプロ入りして以来、今年で29シーズン目を迎えました。清水エスパルスに入団した当時、この年齢まで現役を続けているイメージはありましたか?
「できるだけ長くプレーしたいとは思っていましたけど、たとえば35歳までとか、具体的な目標を設定したことはなかったですね。そもそも、この年齢までやっていること自体がいいのか悪いのか......っていう話もあるし(笑)。正直、そこは自分でもよくわからない。ただ、こういうヤツがいても面白いんじゃないかなって。
それに、自分のなかでは若い頃とあまり変わってなくて。とにかく、プレーすることが面白い。たぶん、それが現役を続ける一番の原動力だと思います。まあ、でもね、実際はスッゴい、しんどいんですよ(笑)」
---- それは体力的なところですか?
「そう。当たり前のことですけどね。それでも、まだプレーすることが面白い。コーチも選手も、僕より若い人ばかりだけど、チームが勝利に向かっていく感じも含めて、すべてが面白い。だから、スッゴいしんどいよりも、そっち(面白い)が勝ってるんです」
---- 清水時代からプレーを見ていて、黙々とボールと向き合っている「真のサッカー小僧」という印象がありました。46歳になった今も、そのままなんですね。
「基本的には、あの頃のままですね。ただ、年齢を重ねるごとに体力的にできなくなることもある。それを受け入れたくない自分もいるんだけど、現実としてそこは素直に受け入れなければいけない。
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