南米の強豪と「同じ目線で戦っていた」。森保ジャパンが見せていた日本サッカーの進化 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu

◆日本代表、南アW杯でオランダに完敗。本田圭佑にそのオランダの水が合っていたのはなぜか

「ポルトガルでも、ポルト、スポルティング、ベンフィカというチームとやっています。(ウルグアイ代表になるような選手はそこにもいるので)あまり複雑には考えずに、サッカーなので楽しんでいこうと思っていました。相手に関係なく、100%楽しめるように」

 試合後、攻撃をけん引した中島は語った。今や、多くの日本人選手がその境地に立っているのだろう。それがワールドカップの好結果にもつながっている。

 ウルグアイ戦で決勝点を決めた南野はセレッソ大阪時代、ウルグアイ代表としてワールドカップ得点王になったディエゴ・フォルランと同僚だった。「すべてを盗もう」。彼はその貪欲さで世界的ストライカーから刺激を受けたという。一方で彼は「シュートは自分が打つ」という我も強かった。向上心と自負心で、欧州のトップレベルの選手に飛躍したのだ。

「神も悪魔も恐れない」

 南野には、そんな気配も見える。
(つづく)

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