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中田英寿、稲本潤一ら達成者はわずか5人。歴史的偉業への挑戦権を得た2人の五輪世代

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 先頃、東京五輪の登録メンバーに選出された三好康児と久保建英のふたりには、ある共通点がある。

 その共通点とは、再び時代が変わり始めたことを感じさせてくれるものであり、少々大袈裟に言うなら、日本サッカー史に残る"偉業"と呼んでもいいものだ。

 現在のサッカー界では、3つのカテゴリーで年代別世界大会が行なわれている。

 U-17ワールドカップ、U-20ワールドカップ、そして、U-23の世界大会として位置づけられる五輪である(東京五輪は開催が1年延期となったためU-24)。

 これらすべての大会に出場できれば、育成段階での国際経験としては言うことなし。あとはA代表にステップアップし、年齢制限のないワールドカップ出場を目指すだけ、ということになるのだろう。

 とはいえ、過去に日本代表としてワールドカップに出場した選手の中で、3カテゴリーすべての年代別世界大会を経験している選手は数少ない。早熟と晩成という、いわば相反するふたつの要素を兼ね備えていなければならないのだから、当然と言えば当然だろう。

 これまでに、中田英寿、宮本恒靖、松田直樹、高原直泰、稲本潤一と、わずかに5人がいるだけだ(小野伸二もすべてに出場しているが、五輪はオーバーエイジ枠での出場だったため、ここには含めない)。

U-17からA代表まで、すべてのカテゴリーの世界大会に出場している稲本潤一(左)と中田英寿(右)U-17からA代表まで、すべてのカテゴリーの世界大会に出場している稲本潤一(左)と中田英寿(右)この記事に関連する写真を見る

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