森保ジャパンのセルビア戦を数字で分析。ビルドアップには苦戦、相手3バックの守備には成果も (4ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 両チームが多くの選手交代を行なった後半も、基本的には前半と同じリズムで展開した。

 先制を許したセルビアは、反撃するよりも守備を重視した戦い方に終始したため、後半は日本がピンチを迎えた場面はなかったが、それでも後半最初の15分を除けば、ボール支配率でセルビアが上回るなど、ほぼ互角の内容。

 ちなみに、後半で日本が記録した敵陣での縦パスは12本。クロスは10本(右から7本、左から3本)に増え、最多は4本記録した室屋成だった。

 日本にとって、後半唯一とも言える収穫は、途中出場のオナイウ阿道が8本のパスレシーブを見せ、そのうち7本をしっかり収めてマイボールにしたことだった。後半は前半よりも相手のプレッシャーが低下していたとはいえ、1トップとしては、過去3試合の浅野拓磨や古橋を上回るクオリティを見せたのは、今後のポジション争いを考えるとポジティブな材料だ。

 南野が所属クラブの事情でチームを離れただけに、次のキルギス戦はオナイウ阿道のパフォーマンスにも注目が集まるはずだ。

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