モンゴル戦は評価できるデータ多数も油断は大敵。布陣と采配の改善点は? (4ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • 写真●代表撮影・日本雑誌協会

 それも含めて、今後の森保ジャパンを見据えた時、0-14のスコアで大勝したこの試合で手にした収穫は、極めて限定的だ。現状、4-2-3-1を基本システムとし、鎌田と伊東以外は、2019年1月のアジアカップのレギュラー組とほぼ同じスタメンで、アジア最終予選を戦う可能性は高い。

 仮にそこで行き詰った時、オプションの3-4-2-1、もしくは4-1-4-1(4-3-3)を使ってその局面を打開できるのか。そのための戦力の使い分けの準備は十分なのか。手応えは、まだ見えないままだ。残された時間は多くない。チームを率いる指揮官として先を見据え、失敗や批判を恐れずに、今後に備えるための采配を振るう必要があったのではないだろうか。

 コロナ禍で試合を行なえることに感謝し、勝って兜の緒を締めよ、である。

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