20年前の若き日本代表は、苦境を跳ね返し「大人の集団」になっていった (4ページ目)

「大人のチーム」へと成長していった日本代表。photo by REUTERS/AFLO　勢いで押し切るだけでなく、苦境をもはね返した２戦連続の逆転勝利。それはスコアのうえでは接戦でも、楽な展開が続いたグループリーグ以上に強さを感じさせるものだった。

　世界大会での経験が豊富とはいえ、まだまだ若く未完成だったチームが「あの（大会中の）１カ月で大人の集団になっていった」。チーム最年長の名波は、そんなことを感じていた。

「未熟ながらも、リードされたゲームをひっくり返す力があるってことを見せていた。それがイコール、本当に強いチームなのかはわからないけれど、やっていても、見ていても、楽しいチームだったとは思いますよね」

　圧倒的な強さにハラハラドキドキを散りばめて、日本代表は２度目の優勝に王手をかけた。

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