「黄金世代」超えもある。真の「久保建英世代」の戦いを世界で見たい (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO
前回のU-20W杯も出場している斉藤光毅前回のU-20W杯も出場している斉藤光毅 その筆頭格と言えるのが、横浜FCのFW斉藤光毅と、名古屋グランパスのDF成瀬竣平である。

 斉藤は今季J1で攻撃の中心的役割を担い、3ゴールを記録。U-20ワールドカップも、すでに昨年の前回大会に飛び級で出場しており、国際実績もある。

 また、成瀬は今季、好調の名古屋で右サイドバックとしてJ1のほとんどの試合に出場。今回の紅白戦でも、他より一段レベルの高いプレーを見せていた。

 その他にも、鹿島アントラーズのMF荒木遼太郎、FW染野唯月、J2でもジェフユナイテッド千葉のFW櫻川ソロモン、東京ヴェルディのMF藤田譲瑠チマなど、所属クラブで出場機会を手にし、日々腕を磨いている選手が続いている。

 また、藤田をはじめ、DF半田陸(モンテディオ山形)、DF鈴木海音(ジュビロ磐田U-18)、FW唐山翔自(ガンバ大阪)ら、昨年のU-17ワールドカップに出場した選手たちが、成長の跡を見せているのも頼もしい。

 彼らは皆、2002年生まれであり、U-19代表の中でも年齢的に下の学年になる選手が多いが、世界大会で悔しい思いをしたメンバーにとっては、同じ舞台で借りを返したい気持ちは強いはずだ。

 GKを見ても、今季J1で5試合に先発フル出場している小畑裕馬(ベガルタ仙台)を筆頭に、鈴木彩艶(浦和レッズユース)、野澤大志ブランドン(FC東京)と、ポテンシャルの高い選手が名を連ねる。決してGKの人材が豊富とは言えなかった日本では、かなり稀な世代と言っていいだろう。

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