2019.10.14

変化は顕著。「大迫不在」で激増した
森保ジャパンの攻撃パターンは?

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 縦パスを捨て、サイドからのクロス供給をベースにした日本の攻撃が奏功した格好だ。左サイドの中島翔哉にしても、前半に6本、後半に1本と、珍しく計7本のクロスを記録したことも見逃せなかった。

 ただし、モンゴルの守備ブロックはボールに食いつく選手が多いためスペースが空きやすく、クロスへの対処も稚拙だった。要するに日本の攻撃を評価するより、守備戦術を整備しきれていなかったモンゴルの問題ととらえたほうが妥当と言える。

 もうひとつ、エルサルバドル戦との比較で言えることは、森保ジャパンの場合、4-2-3-1のほうが3-4-2-1よりも攻撃的であるという点だ。伊東と原口を両ウイングバックに起用するよりも、右サイドに酒井と伊東、左サイドに長友と中島という2枚を縦に並べる4-2-3-1は、明らかにサイド攻撃が活性化する傾向にある。

 これは、59分に3バックから4-2-3-1にシステム変更したエルサルバドル戦で見えた現象の裏付けにもなった。その時も、4-2-3-1に変更してからボール支配率が上昇し、クロス本数も増えてサイド攻撃が活性化した。

 つまり森保監督のプランBである3バックは、現状、守備的に戦う時のオプションとしてとらえていいだろう。次に3バックを採用する機会がいつになるのかはわからないが、少なくとも3バック採用時の戦況と照らし合わせて、森保監督の采配をチェックする基準となる。

 いずれにしても、モンゴル相手に機能したサイド攻撃を評価するのは時期尚早であり、アジア最終予選やW杯本大会で継続できなければ意味はない。悲しいかな、それがアジア2次予選の現実だ。

 それを考えると、2次予選で優先すべきは、新戦力発掘のための選手起用をしながら勝ち点3を確保することではないか。現在の日本の実力と、対戦相手の実力を比べれば、そのミッションを遂行できるだけの差があるはずだ。

 果たして、10月15日に予定されるアウェーでのタジキスタン戦でも、負傷欠場者以外はモンゴル戦と同じスタメンが名をつらねるのか。さすがに3バックの採用はないにしても、森保監督にはモンゴル戦の控えメンバーをなるべく多くスタメン起用する采配が望まれる。不必要な負傷者を出さないためにも、それが得策ではないだろうか。

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