ウルグアイの選手はこれだけすごい。苦戦必至の森保Jはどうすべきか (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

【GK】大迫敬介(サンフレッチェ広島)
【DF】岩田智輝(大分トリニータ)、植田直通(セルクル・ブルージュ)、冨安健洋(シント・トロイデン)、杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
【MF】柴崎岳(ヘタフェ)、板倉滉(フローニンゲン)、三好康児(横浜F・マリノス)、久保建英(FC東京)、安部裕葵(鹿島アントラーズ)
【FW】岡崎慎司(レスター・シティ)or上田綺世(法政大学)

 ディフェンスラインには原に代わって岩田、中盤は中山雄太(ズウォレ)、中島翔哉(アル・ドゥハイル)、前田に代わって、板倉、三好、安部が入るのではないか。

「どれだけしっかりとした守備で粘り強く対応して、向こうが焦れてきたり、焦る気持ちを持たせたりするのも、ひとつの戦略としてあり得ると思う」

 そう語ったのは、キャプテンの柴崎だ。チリ戦のように序盤15分は前からプレスをかけにいくが、前半なかば以降はブロックを敷きながらカウンターを狙う。両サイドハーフに入る三好や安部の守備、カウンターに出る際の岡崎の抜け出しにも期待したい。

 昨年10月、日本は埼玉でウルグアイを4−3で下したが、その時とはまったく別のチームと対戦することになるだろう。会場となるポルト・アレグレには、すでに隣国から大量のサポーターがやって来ている。チリ戦以上にアウェーの雰囲気のなかで戦うことになるだろう。

 だが、日本の若者たちも、この大一番を楽しみにしている雰囲気がある。

「向こうにはいいチームに所属している選手がたくさんいますが、試合はひとりでやるものではないし、向こうも他に選手がいるので、とくにどこだからとかではなく、11対11の戦いで上回っていければいいと思う」

 そう久保が堂々と語れば、冨安もきっぱりと言った。

「いいストライカーがいて、ビッグクラブでプレーする選手も多いですが、それにビビってやっていたら、勝てるものも勝てない。勝利に結びつけられるように、チリ戦以上にチームとなって戦いたい」

 準備期間が短く、即席チームなのは否定しようもないが、指揮官はあえて相手とのマッチアップが明白なシステムで今大会に臨んでいる。次第に足が止まったり、相手の激しい当たりの前に消極的になったりする姿は見たくない。1対1の局面で粘り強く戦い、今後の成長につながるような戦いを見せてほしい。

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