2019.06.07

女子W杯は混戦模様。
なでしこジャパンの勝ち上がりを予想してみた

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 いよいよFIFA女子ワールドカップが6月7日(日本時間6月8日)にフランスで開幕する。各地の予選を勝ち抜いた24カ国が世界一を決める、4年に一度の女子サッカーの祭典だ。アジアからは日本(FIFAランキング7位)をはじめ、オーストラリア(6位)、韓国(14位)、中国(16位)、タイ(34位)の5カ国が参加する。

なでしこジャパンは、高倉麻子監督の指揮でW杯フランス大会を戦う 出場国数が前回大会から「24」に増加したことで、それまで参加が叶わなかったヨーロッパの強豪に値するチームが、続々と世界の舞台へ飛び込んできた。この4年でヨーロッパの出場枠を争うライン上にある国々はこぞって強化に励み、急成長を遂げている。当然のことながら、アジアを含む他地域の代表国も改革を進めて本大会に臨んでおり、これまで以上にその実力は拮抗してきている。

 出場枠が増えたことで実力が明らかに見劣りする国もあるなか、日本が入ったグループDは最も過酷な組み合わせだろう。優勝候補の一角と目されるイングランド(3位)と同グループになったこともさることながら、アルゼンチン(37位)、スコットランド(20位)も油断のできない好チームで、日本にとってはシビアな戦いの連続だ。

 初戦で顔を合わせるアルゼンチンとは過去4戦全勝と、日本にとって分がいい相手だが、初戦というのは難しいもの。とくに今回のなでしこジャパンは、23名中17名が初のワールドカップだ。緊張感がどちらに転ぶかはフタを開けてみなければわからない。初戦で勝ち点3を得ることができなければ、ノックアウトステージ進出が一気に危ぶまれるだけに、ここでの取りこぼしは禁物だ。欲を言えば、3位通過の道をたどる場合(A・C・Dのグループ各3位、C・D・Eグループ各3位のそれぞれ上位1チームが通過)も見据えて、できる限り大量得点で勝利をしたいところ。

 続く第2戦の相手はスコットランド。ワールドカップ初出場のチームではあるが、選出されたメンバーはイングランドのリーグで活躍する選手が多い。未知数な部分があるだけに戦いにくい相手だ。しかも、アメリカ(1位)、カナダ(5位)と接戦を繰り広げるなどその成長は著しい。日本は最後にイングランド戦が控えているため、ここで勝利してノックアウトステージ進出を決めておきたい。