久保建英のU-20W杯招集見送りは、本当に彼のためになるのか (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 日本がグループリーグで対戦するのは、対戦順に、南米予選1位のエクアドル、北中米カリブ海予選2位のメキシコ、ヨーロッパ予選2位のイタリア。アジア予選3位(アジアU-19選手権準決勝敗退)の日本にとっては、すべてが実力上位と言っていい相手である。おそらく全6グループのなかで、最もハイレベルで、厳しいグループだろう。

 それだけに、キャプテンの齊藤は「チームとして目指すものを意思統一して、どれだけ日本らしく戦えるか」を勝ち上がるためのキーポイントに挙げ、こう続ける。

「相手の個が強い分、僕らは集団でボールを奪い、集団でがんばって(守備に)戻って、集団で点を取りにいく。チームとしての団結で相手に挑みたい。それができないと勝ち目はないと思う」

 このU-20ワールドカップは、いわば、来年の東京五輪、さらには3年後のワールドカップ・カタール大会へと続く階段の第一歩である。今後の成長を考えるならば、最激戦のグループリーグも望むところだ。

 アイツら、安部や久保がいなくても、やれるじゃないか――。そんなことを思わせてくれる戦いを期待している。

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