2019.05.16

久保建英のU-20W杯招集見送りは、
本当に彼のためになるのか

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 U-20ワールドカップ開幕を目前に控えたU-20日本代表が、国内最後の練習試合を行ない、流通経済大学に5-0と勝利した。

 U-20代表は、強度の高いプレーで流経大を終始圧倒。チームを指揮する影山雅永監督も「すばらしかった」と称える内容で国内キャンプを締めくくり、決戦の地へと旅立った。

 この試合、2ゴールを決めたFW宮代大聖(川崎フロンターレ)は、「(本番まで残り)少ない期間だが、チームとして(やるべきことを)つめていきたい。世界相手でも通用する自信はある」と、力強い言葉を口にした。

国内最後のトレーニングマッチをこなしたU-20日本代表 5月23日からポーランドで開かれるU-20ワールドカップ。この大会に出場する日本の20歳以下の世代(主に1999年~2000年生まれ)には、早くから所属クラブで出場機会をつかんでいる選手が多く、日本サッカー協会関係者からも「タレントがそろっている」という声が聞かれるほどだった。

 2年前の前回大会に出場したU-20世代、つまり、現在の22歳以下の世代(主に1997~1998年生まれ)とともに、”東京五輪世代”を成すこともあり、その注目度は高かった。

 ところが、だ。本番を前に、期待のタレント世代には厄介な問題が次々と降りかかっている。

 まずは、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、MF安部裕葵(鹿島アントラーズ)、MF久保建英(FC東京)が、現地時間6月14日開幕のコパ・アメリカ(ブラジル)に出場するA代表への選出を前提に、登録メンバーから外れたことである。

 彼らはすでにJ1で際立った活躍を見せている選手であり、とくに安部、久保に関しては、昨秋のアジア予選(アジアU-19選手権)で、攻撃の中核を担った選手である。大迫にしても、アジア予選では控えだったが、今季に入り、J1開幕戦から広島の正GKとしてゴールを守り続け、著しい成長を遂げていた。

 加えて、アジア予選ではチームの主力としてプレーした2選手、GK谷晃生(ガンバ大阪)、DF橋岡大樹(浦和レッズ)が負傷によって選外に。さらには、FW田川亨介(FC東京)をはじめ、今季になって所属クラブで出場機会を減らしている選手もおり、チームの底上げは思うようには進まなかった。