2019.05.04

2011年、なでしこのW杯初優勝が
世界のサッカースタイルを変えた

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 そのメンバーが、リオオリンピックの予選敗退で一定の区切りを迎えた。”なでしこジャパン”は新たな段階へ一歩を進めたのである。

 高倉監督は就任直後から一部のベテラン選手だけを残し、最大限に若手にチャンスを与え続けてきた。その根底には、世界の舞台で力が出せる若い選手を見出そうとしていたからだ。その目標にしていたのが、今年6月にフランスで開催されるFIFA女子ワールドカップ。就任当初からの目標はここでの世界王座奪還だ。

 しかし、昨年4月にチームの中心に存在していた阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)が右膝前十字靭帯損傷、内側半月板損傷という大けがで戦線離脱。この時期にありながらチーム作りは難航している。それでも今年に入ってからのアメリカ、ヨーロッパで世界の強豪との5試合で若手は貴重な経験を手にした。

 できる限りのことはした。あとは最終メンバー決定後から本大会までに、どこまでチームとしてまとめられるか。世代交代を果たした高倉監督のもと、令和という新しい時代に、的を絞らせない自由なサッカーでなでしこジャパンは再びの世界一を目指す。

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