スペインの目利きが選んだ森保J
期待の7人。「中島翔哉が攻守の中心」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Fujita Masato

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「日本人選手のプレーの特長は、スピードと技術をベースにしたコンビネーションの高さにある」

 スペイン人戦術家、ミケル・エチャリはそう評している。エチャリは2009年から日本代表をスカウティングしてきただけに、その言葉には重みがある。

 ホセバ・エチェベリア、アグスティン・アランサバル、フランシスコ・デ・ペドロ、シャビ・アロンソなど、多くのスペイン代表ワールドカップメンバーに影響を与えてきた"スペインの目利き"は、変わりゆく日本代表選手たちをどのように見ているのか――。

「(若手選手は)ディテールの改善は必要だろう。たとえば、センターバックの冨安健洋(シント・トロイデン)は試合ごとに成長を見せているが、GKからのボールの受け方には少し甘さがある。コロンビア戦では相手選手を背負っている様子も目についた。もっとサイドに開いてボールを受けるべきだろう」

 高いレベルでは、たった一歩、もしくは数センチ違うだけで、視界が開け、時間的猶予となって、プレーが優位になるのだ。

「今の日本代表は新陳代謝を図っている。選手の力量だけでなく、組み合わせもテストしているのだろう。直近の試合はその流れが顕著だった」

 日本代表の3月シリーズ。エチャリはコロンビア、ボリビア戦で目立った7人の選手の名前を挙げ、次のように評価している。

コロンビア戦はフル出場、ボリビア戦は後半16分から出場した中島翔哉コロンビア戦はフル出場、ボリビア戦は後半16分から出場した中島翔哉中島翔哉(アル・ドゥハイル)

「コロンビア戦、もっともよかったのは中島だろう。

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