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杉山氏が嘆く森保Jの低ボール支配率。
6年前のU-17代表とは対照的だ (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 そもそも日本は速攻を得意にしないチームに見えた。後方に引いて構えるのが得意ではない。それでいながら、ボールを回すこともできない。プレッシングも決まらない。かける術を知らないと言うべきだろう。いいチームにはとても見えないのである。

 この日、出場したのはAチームだった。アジア杯初戦からA、A、B(サブ組)ときて、再びAに戻ったわけだが、Aがこれまで戦った3試合はいずれも低調だ。4試合の中で一番いい内容が、Bが戦ったウズベキスタン戦とは皮肉である。そもそも、チームをAとBに分けて戦う発想そのものが旧態依然としている。

 同様の古さは、メンバー交代にも感じる。なにより遅い。3人目の北川航也(清水エスパルス)がピッチに入ったのは後半のアディショナルタイムに入ってからだったが、それは武藤が足をつったためで、それがなければ、3人目の交代カードは切っていなかったと思われる。過去3戦も同様。高評価の監督には絶対に見られない傾向だ。

 次戦はベトナム戦。森保監督は「ベトナムは守りだけではない。攻撃にもいい選手がいる」と、相手をリスペクトしているが、もしベトナムに敗れるようなことがあれば、これまた大事件だ。

 森保ジャパンはいつまでもつのだろうか。総合的なレベルは残念ながら低い。雲行きははなはだ怪しくなっている。

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