2019.01.15

解せない森保監督の選手起用。
目先のタイトル、未来も見えてこない

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 4年に一度開かれるワールドカップは、日本ではもっとも注目を集めるメインイベントになっているが、サッカーの”日常”に照らせば、実はかなり特殊な大会だ。

 歴史的、かつ世界的に見て、サッカーではリーグ戦、すなわち毎週末に1試合ずつ、ホーム&アウェーの総当たりで優勝を決める方式が、競技運営のベースになっている。ときにカップ戦の試合が、水曜日前後に入り、週に2試合こなすこともあるが、それが毎週続くわけではない。

 ところが、ワールドカップの場合、1次ラウンドのみリーグ戦が行なわれるが、その後は一発勝負のトーナメント方式。しかも、中3、4日程度の試合間隔で、約1カ月間の大会期間中に最大7試合を戦わなければならない。

 週に1試合のリーグ戦なら、「勝っているときは変えるな」の格言にならい、メンバーを固定して戦うことも可能だろうが、ワールドカップで同じことをすれば、疲労の蓄積から選手のパフォーマンスが低下していくのが当然のこと。ましてや、息つく暇のないハードワークが求められる現代サッカーにおいては、その傾向が顕著である。

 だからこそ、ワールドカップのような特殊な大会では、ターンオーバーとか、ローテーションとか言われる”選手の入れ替え”が不可欠になる。

 仮に本来的な力では対戦相手が上でも、選手を入れ替えながら戦うことでパフォーマンスの低下を抑えられれば、相対的な力関係を縮める、あるいは逆転することもできる。つまりは、登録メンバー全員をフル活用することは、決して苦肉の策などではなく、積極的に活用すべき武器になりうるのだ。

 翻(ひるがえ)って、現在、UAEで開催中のアジアカップである。