3人先発を入れ替えか。大迫欠場で武藤嘉紀、北川航也の奮起に期待 (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by JFA/AFLO

 もうひとり、オマーンで警戒すべき選手を挙げるなら、11番をつけた右サイドバックのサード・アル・ムハイニだ。その背番号が表すように、かなり攻撃的なサイドバックだが、対峙するのは日本の左サイド、原口元気(ハノーファー)と長友佑都(ガラタサライ)である。走力に優れ、経験者のふたりなら、簡単に後手に回ることはないはずだ。

 一方、「他の選手はこのチャンスを掴まなくてはいけない」というキャプテンの吉田麻也(サウサンプトン)の言葉がより当てはまるのが、大迫の代わりを務める選手だ。

 ロシア・ワールドカップのポーランド戦で得点のチャンスを逃し、それ以来の代表となる武藤か、トルクメニスタン戦で途中出場を果たしたが、ボールを失い、失点の要因となった北川か。どちらが出るにしても、そのリベンジの想いが彼らを駆り立てる。

 懸念されるコンディションに関しても、1月3日のUAE入りから10日が経過し、国内組と海外組のコンディションのバラツキは整えられてきた。UAEで合流して2日間のオフを過ごした吉田も、「練習を初めて1週間弱。この間、割と暑いなかでやったということもあって、気候には慣れてきたと思います」と力強く言う。

 かつてJリーグでも指揮を執った敵将ピム・ファーベーク監督は、「勝つために日本のあらゆる弱点を突いていくつもりだ。昨日までに何本かビデオを見て、トレーニングに落とし込んだ」と自信をのぞかせている。オマーンはUAEの隣国だから大量のサポーターも詰めかけるだろう。不気味なのは間違いないが、トルクメニスタン戦とは打って変わって賢い戦い方で勝ち点3を掴み取り、ここでグループステージ突破を決めたい。

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