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スペインの名指導者がウルグアイ戦を
絶賛。「ただし、改善も必要」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Toshio Yamazoe

 一方のウルグアイは4-4-1-1で、守備を厚くし、カウンターを狙った。リアクションスタイルで、前線のエディンソン・カバーニのタレントを生かす構造だ。ほぼベストメンバーだったが、もしルイス・スアレスがいたら、カバーニとの2トップは迫力を増していただろう。

 日本は立ち上がり、高いプレー強度を見せた。常に先手をとって、疾風の如くゴールへ迫る。とはいえ、攻め急いでいるというわけではなく、攻められたときの帰陣は速く、相手にスペースを使わせていない。攻守のバランスがきわめてよかった」

 日本は前半10分、中島のパスを南野が受け、ゴールを撃ち抜いている。

「中島のダイアゴナルのパスに対しての、南野のコントロールが光った。マーカーを一瞬で置き去りにし、確実にゴールを決めた。チームとして優勢に試合を進めたことが結実したのだろう。日本はプレースピードでウルグアイを上回っていた。コンビネーションを使ってボールを前につなぎ、攻め続ける。チームとして、ゴールに向かうパワーを感じさせた」

 しかし前半28分、ウルグアイのFKから、空中で競り負けて折り返されたボールを、ガストン・ペレイロに押し込まれてしまった。

「ファーポストで競り負け、折り返されたボールを叩き込まれている。空中戦はウルグアイの得意とするところだ。しかし、それより私は、失点の直前にビルドアップで2度もボールロストし、危険を招いていた点を重く見る。1度目は、バックラインからハーフラインあたりに縦パスを入れたが、自陣で失ってしまい、カバーニにカウンターを発動されている。2度目は、柴崎(岳)がハーフライン付近で横パスをミスし、相手のスローインになった。チーム全体としても、立ち上がりに見せた強度が落ちていた」

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