2018.10.24

プロ1年目で日本代表デビュー。
フロンターレの守田英正とは何者ぞ?

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

守田英正インタビュー@前編

 昨シーズンのJ1王者であり、今シーズンも優勝争いに名を連ねる川崎フロンターレの攻撃は、日々の練習の賜物であると同時に、即興で生み出されることも多い。ピッチにいる11人が瞬時に同じ絵を描けるからこそ、魅力的ともいえる、あのパスワークは可能になる。だから、そのなかにパッと飛び込み、呼吸を合わせるのは難しいとも言い換えられる。

 だが、今シーズン流通経済大学からフロンターレに加入したルーキーの守田英正は、それをやってのけた。J1王者のフロンターレでボランチとして台頭し、日本代表にまで登り詰めた守田の軌跡に迫る。

森保ジャパンの初陣で代表デビューを飾った守田英正―― ルーキーながらフロンターレで出場機会を増やすと、9月11日のコスタリカ戦で日本代表デビュー。猛スピードで階段を駆け上がっているように思います。まだシーズン途中ですが、プロ1年目のここまでを振り返ると、どんな日々でしたか?

守田英正(以下:守田) フロンターレは(中村)憲剛さん、(小林)悠さんをはじめ、長い間ここでプレーしている選手たちが中心となって、他のクラブとは異なるサッカーのスタイルを築いているので、やっぱり最初は、戸惑う部分もありました。そのサッカーに対しても、クラブとしての在り方にしても、徐々に学んできて、(ワールドカップによる)中断明けくらいからですかね。やっと、自分のなかにプロサッカー選手という自覚ができてきたように思います。

 半年もかかるのは遅いって思われるかもしれないですけど、それまでは新人としてやれているだけで、ひとりの選手として見たとき、まだまだ活躍できていないところがあった。そうした新人の垢(あか)みたいなものが、中断明けからようやく取れてきたのかなって思います。

―― フロンターレは独自のスタイルを築いていると話してくれましたが、自分自身ではどう理解、解釈していますか?

守田 僕は、フロンターレこそ日本のバルサ(バルセロナ)だと思っているんです。「俺たちはこういうサッカーを貫いて勝つ」という明確な哲学というか、サッカーに対するしっかりとした考え方がある。それは他にないというか、僕たちだけのものだとも感じているんですよね。