森保ジャパン招集メンバーに矛盾あり。
なぜ乾が外れて長友が入った?

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Sano Miki

 ハイチ戦(10月12日)、ウルグアイ戦(16日)に臨む日本代表メンバー23人が発表された。9月のチリ戦(中止)、コスタリカ戦に招集されたメンバーからの入れ替わりは6人だ。

 車屋紳太郎、守田英正(以上、川崎フロンターレ)、植田直通(セルクル・ブルージュ)、山口蛍(セレッソ大阪)、伊藤達哉(ハンブルガー)、天野純(横浜F・マリノス)が外れ、長友佑都(ガラタサライ)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹(マルセイユ)、原口元気(ハノーファー)、柴崎岳(ヘタフェ)、大迫勇也(ブレーメン)が加わった。

ロシアW杯のメンバー6人を新たに代表に招集した森保一監督ロシアW杯のメンバー6人を新たに代表に招集した森保一監督 前回招集されながら、故障のため参加を断念した大島僚太(川崎フロンターレ)、同様に前回の合宿中に故障のため戦線離脱した杉本健勇(セレッソ大阪)は、それぞれ直近のJリーグには出場しているが、今回、再招集されることはなかった。

 また、ロシアW杯のメンバーで、前回に引き続き今回も招集されなかった選手は以下の通り。

 川島永嗣(ストラスブール)、中村航輔(柏レイソル)、昌子源(鹿島アントラーズ)、酒井高徳(ハンブルガー)、長谷部誠(フランクフルト)、本田圭佑(メルボルン)、乾貴士(ベティス)、香川真司(ドルトムント)、宇佐美貴史(デュッセルドルフ)、岡崎慎司(レスター)、武藤嘉紀(ニューカッスル)の10人だ。

 このうちJリーグでプレーする2人(中村と昌子)は負傷中。また、長谷部、本田、酒井高徳の3人は代表引退を発表したり、ほのめかしている。可能性を残しながら選ばれなかった選手は、川島、乾、香川、宇佐美、岡崎、武藤の5人になる。森保監督から低評価を受けている海外組ということになる。

 この中で川島(35歳)、岡崎(32歳)は、年齢的に見ても、状況的に見ても、次回W杯が難しそうであると推測できる。代表から外れることに違和感はないが、乾(30歳)、香川(29歳)らはそうではない。事件性を覚えずにはいられない。

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