2018.09.12

3発快勝にも、杉山氏が指摘。
森保ジャパンの「色」が見えない

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 西村尚己/アフロスポーツ●写真 photo by AFLO SPORTS

 前半16分、中島翔哉(ポルティモネンセ)のコーナーキックから相手のオウンゴールを誘い、先制点を挙げた日本。しかし、前半につかんだ決定的なチャンスは、40分に南野拓実(ザルツブルク)が放ったシュート1本のみだった。

 サッカーには「親善試合は前半のスコアを見よ」という格言がある。3-0という試合結果を見れば日本の完勝だが、親善試合は時間の経過とともにテストの色合いが増していく傾向がある。

 この試合の選手交代枠は6人で公式戦(3人)の倍だった。メンバー交代が忙しくなる後半の戦いを、結果をもとに語るのはナンセンスだ。親善試合で結果論が通じるのは前半のみというわけである。

フレッシュなメンバーでコスタリカ戦に臨んだ日本代表 そういう意味では、日本はけっして褒められた出来ではなかった。ホームであることを踏まえれば、むしろ苦戦。3-0という結果とは違うものが見えてくる。

 遠藤航(シントトロイデン)のマイナスの折り返しを南野が流し込み、2-0としたのは後半21分だったが、それは、コスタリカベンチが6人目の交代を行なおうとしていたタイミングと一致していた。

 このときまだ、1人もスタメンをいじっていなかった日本。勝ち負けを意識した本気モードで戦っていた日本と、テストモード全開だったコスタリカ。まさに両軍の温度差がピークに達していた瞬間でもあった。

「選手を少しでも多く試したい気持ちと、勝利にこだわりたい気持ちと、両方あった」と、試合後の森保一監督は語ったが、コスタリカのロナルド・ゴンサレス監督と比較すれば、どちらが代表監督として適切だったか、答えは明白だ。